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剣道部の同期会

50年ぶりに会った人もいた。古希を前に初めて一泊旅行の同期会を開催。年賀状でのやり取りはあったものの、それは紙一枚でコメントも少ない。しかし、今回の箱根旅行で、みなさんの50年間を凝縮して知ることができた。日本の成長に合わせて働いた世代の思い出だ。とても有意義な会だったので、今後もなるべく年一回は開催したいと思う。


3月22日(水)に関西から三名、関東から三名が熱海駅に集合。メンバーは関西からは室井くん、杉村くん、妙中くん、関東からは芝田くん、鳴神くん、大久保だ。〈左から芝田、妙中、室井、鳴神、杉村)

 

 

ケーブルカー(十国峠)
伊豆箱根バスに乗って曲がりくねった道を登り、十国峠へ。この十国というのは昔の国名で「伊豆」「駿河」「遠江」「甲斐」「信濃」「相模」「武蔵」「上総」「下総」「安房」をいう。ケーブルカーを登った先にある展望台からは、周囲を見渡せ、文字通り十国が見渡せる。天気も良かったので、壮大な景観であった。
そこから降りて次は芦ノ湖を目指す。芦ノ湖畔の宿に荷物を置いて、遊覧船に乗り箱根園へ。そこから大きなケーブルカーに乗り込んで600m上の山頂駅へ行く。芦ノ湖が標高700mなので1300mの頂上だ。その頂上は、まるでナウシカの世界に出てくる草原に、赤い社と鳥居が見えて幻想的ですらある。ここからは、幸いなことに雲が切れて富士山を拝めた。
駒ケ岳ロープーウェイ山頂駅からの眺め
宿に戻って、宴席となった。ここで雑談はいけないと、一人5分でそれぞれの人生を語ってもらった。もちろん5分で終わるはずもなく、平均して一人30分はしゃべってもらったであろうか。タイムオーバーで、仲居さんが片づけに来たので、芝田くんのフルート演奏で宴席はお開きとした。

部屋に戻ってから、続きをやったのだが、それぞれの人生経験は深い。鳴神くんは食品会社に入り初期はスナック菓子の開発をやり、アメリカに行って機械の購入をした経験とか日本に戻って香辛料研究室の設立をした話をしてくれた。室井くんは戦う高校教師として数々の試練を乗り越えて来られたのだが、彼がこんなにファイターだとは思わなかった。杉村くんは、いろいろな大学を経験して、その人脈も力になり若くして大阪府立大学教授になられ、今も私大で教えておられる。妙中くんは大学院を出られたあと自転車屋になられ、ネット販売にも乗り出し頑張られた。芝田くんは、橋梁会社に勤められ、海外にも飛雄したが、最後はリストラをする側になり精神的にしんどかったし大病をしたとのこと。私は、200時間残業男として、SEと言いながらも土方の親方的人生を送った話をした。とても面白い話を聞けたので、なんだか人生を六度生きたような気がした次第だ。

周りで突然死する友人も多い中、この剣道部のメンバーはアクティブに生きている。後何年会えるのかはわからないが、毎年会おうと約束した。

ちなみに私はブログをやっており、個人の名前や顔を出さないように書いている。二日間の記録を参考として下に示す。
3月22日
3月23日

end

2件のコメント

  1. 還暦同窓会の時からお世話になっている大久保君撮影の冒頭の5人衆の写真。5人のうち3人は見覚えがあった。記憶と記録をたどると、鳴神、妙中、室井の各君は1年G組中村学級で一緒だったようだ。やはり50年経っても各人面影はある(当たり前か。でも全く別人にしか見えない人も、いるにはいるよね(笑))。
    昔のことを細かく色々と思い起こすのは、脳の老化防止と活性化に良いらしいので、当時の記憶を深堀りしてみた。
    鳴神君とは結構からみがあって、橋本君と僕と3人でスキーに出かけたこともあった。行き帰りの電車の中で紙麻雀を覚えたのもこの頃。以後試験のあとは、皆で雀荘に直行したものだ。また剣道部の部長だった鳴神君とはたしか体育の剣道の授業の時だったか、お手合わせをしたことがある。しばらくは結構いい勝負を繰り広げていたのだが、鳴神君に一瞬のスキを突かれて「こて」で一本とられて惜敗。「面」や「胴」ではなく地味な「こて」だったこともあり、大負けした気はせず、それがかえって悔しかったのを覚えている。
    1年G組は、多士済々の結構面白いクラスで、文化祭で桃太郎の劇をしたり、無人島を探して皆でキャンプに行ったり、楽しい思い出がたくさんある。50年経った今でも付き合いのある高津生にはこのクラスの連中も多い。これを機会に一度1-Gクラス会などして、またそれぞれの50年を聞いてみたいな。大久保君投稿ありがとう!

    1. 私は1年は1F、2年は中村先生の組、3年は3Cでしたが、当時のクラスの方々とはあまり付き合っていなかったような気がします。ですからメンバーの印象が薄い。剣道部の方々ですら、50年ぶりに会って飲むことにより、こんな人物だったのかと改めて見直した次第です。半世紀というのは、遙かなる昔です。月日が流れるのは早いものだとつくづく思いますね。(大久保)

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