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大阪関西万博 EXPO2025-2

EXPO2025 と言えば大屋根リング。 リングの内側に、海外パビリオンと8人のプロデューサーが企画するシグネーチャーパビリオン、リングの外側には日本館を始め、主に国内企業のパビリオンが建ち並んでいます。
藤本壮介さんという50代の建築家が提案した大屋根リングは、1970年大阪万博の丹下健三設計のお祭り広場を貫いた岡本太郎の「太陽の塔」のような強烈な祝祭性や見る人を驚かすようなインパクトはありませんが、日本古来の構法で作られた世界最大の円形木造建築の内外で世界が一つになる という構想は、たいへん分かりやすく理に適ったコンセプトだと思います。
リングとはいっても結構巾が広く、各パビリオン等にアクセスする動線としての機能はもちろん、しばしベンチで休憩したりお弁当を食べたり、ショップの出店で、東西のゲート近くにあるショップ本体ほどには並ばずに買い物が出来たり、また様々なレストランや休憩所にも直接つながっていて、単なるシンボルとしてだけではなく、たいへん有効に利用されています。
大屋根上部には各々レベルの異なる動線が用意されており、動線からは綺麗な植栽が望めます。また下部に光を取り込むトップライト(下の写真の白い部分が膜天井)も設けられています。
この大屋根の木造は日本の伝統的な貫構法で、柱を貫いて梁が架けられており、この柱と梁の取り合い部にくさびを入れるのですが、このくさびの入れ方が、各々の工区を担当した建設会社ごとに少しずつ異なっているのも、たいへんマニアックではありますが、この木造リングの見どころの一つです。
木の架構自体もたいへん美しいです。
大屋根の下は意外と涼しく感じられますし、大屋根の上部(もちろんエレベーターやエスカレーターで昇れます)からは会場全体や海側の眺望も抜群で、このリングの上や下をのんびり自由に一周するだけでも充分値打ちはありそうです。特に、海風が涼しく各パビリオンのライトアップや水上ショー・ドローンショー等が楽しめる夜間の散策がお薦めです。
<続く>
田中啓文

1件のコメント

  1. 東ゲート前列に 耐えて耐えて抜けた先にバーンと大屋根リング!テンション上がります。パビリオンの新素材の外装も眼を惹きますが、木はやはり心地よい。小学校のちびっ子たちが大勢リング下でお弁当。伝統の木組みの良さが心に残るといいな。

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