祇園祭最中展覧会リポート
「洛宙」感性×伝統×未来 八竹庵 7月14~16日
祇園祭りの宵々山の15日に行ってきました。
場所は京都烏丸通りを西に御池から南にとまさに祭りの中心地で、山や鉾がすぐ目の前という場所。1965年に白生地商の「川崎家」の住宅兼迎賓館として京都市指定有形文化財に指定され、現在はくろちく八竹庵として普段は入館料をとられているとか。
そこでの展示はほぼ日展系工芸作家、現代書、ファイバー作品などでした。
いくつかある広い和室には夏障子や飴色の艶の網代が敷き詰められ、竹内栖鳳の欄間も素敵でした。
陶と漆の友人(藤野さちこ、井上絵美子)の作品も素晴らしく、作品はその力は重要ですが、舞台も演出も大事だと今さらながら感じました。
緑あふれる中庭を挟み、奥の2つの蔵にも書や漆作品が展示され、気が付かなかったのですが、1階の隅にある茶室にも友人の陶作品が暗い中に1点ぽつんとあり、印象的でした。
京都の大塀造りの家は一歩中に入ると外の喧騒など聞こえず、開け放しているせいか意外と涼しいのに驚きました。今は24日まで後祭りもあるので、京都の街中はまだまだお祭り気分で盛り上がっています。

祇園祭しつらえ

八竹庵のある新町通りの鉾

藤野 さちこ 陶

井上 絵美子 漆

茶室 藤野 陶

蔵の作品 上田晋 書・中川周士 木工

村田好謙 漆・森野泰明 陶
上田恭子
八竹庵は、3年ほど前ですが「京都グラフィー」という写真のイベントで総合受付会場になっていたので、一度訪れたことがあります
京町屋らしい中庭に開いた和風住宅にフランクロイドライト風の洋館を組み合わせたつくりで、当時としては斬新な都市型住宅だったんだろうと思います。そのフランクロイドライトを日本に紹介した人物と言われ、京都でたくさんの近代建築を手掛けている建築家 武田五一 が、この八竹庵の設計に関与しているとの事ですので、たいへん貴重な建物ですね😊
夏のしつらえで趣のある開放的な座敷と、その中に贅沢にさりげなく置かれている陶や漆、書などの作品の数々。。
この場と作品とが、たがいに引き立て合っているようで、素敵な展覧会だと思いました😊
keibunさまコメントありがとうございました。そういえば何年か前から京都国際グラフィが始まって、今年もいろんな場所、町家や京都新聞社の地下工場とかで盛んになってきています。
いずれにしても最近、贅を尽くした大きな問屋さんの町家がギャラリー展開するようになってきているようです。